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看護必要度を活用した多職種協働研修を行いました!!

更新日:4 日前



研修0427


兵庫県立大学大学院 社会科学研究科教授の筒井孝子先生と同大学院卒業の看護必要度に精通した4名の講師を招き、「知る・使える・活用する看護必要度」研修を開催しました。


研修には、総勢59名の職員が参加。病院看護師だけでなく、リハビリテーションスタッフ、薬剤師、管理栄養士、放射線技師、社会福祉士、看護補助者、医事課職員、介護施設看護師、介護福祉士、訪問看護師が集まりました。



最初の学習では、患者さんや利用者さんのほとんどが高齢化に伴なった多疾患併存状態(マルチモビディティ)であるため、症状が多様化し、入退院(入退所)を繰り返しているので、多職種協働と病院・地域の連携が重要であること、そして、看護必要度を活用することで、患者さんへのケアが向上できる可能性があることを教えて頂きました。



後半は、誤嚥性肺炎を繰り返している高齢患者さんが経口摂取となり、自宅に帰りたいとの希望をかなえるために、多職種でどのようなことができるかを看護必要度のデータを用いて演習しました。

 

具体的には、この患者さんの任意の日の看護必要度のデータの中から、B項目のいずれかを取り上げて、この患者さんのために多職種ができることを8班で話し合いました。


話し合いは、患者さんが「食事摂取」が一部介助であることに着目し、ケアの課題、支援内容、連携する職種を付箋に書き込み、模造紙に貼り付けていきます。

これを見ながら、8班、それぞれでケアの内容を深めていきました。

また、この話し合いは、同じ班だけでなく、ワールド・カフェ方式[i]という方法を使って、他の班の検討内容も持ち帰ることでさらに支援内容や連携する職種の選定を深めていくことができました。

全ての班の内容を順番に発表していきましたが、発表するときや発表を聞くときの職員の表情は真剣そのものでした。       

              

「自分たちの役割を明確にすることが出来た」、「他の職種の方としっかり話すことが出来た」、「参加して良かった」、「楽しかった」と話す職員が多く、研修が終わっても職員同士や講師の先生方と交流をしていたのが印象的でした。


今回、研修を開催することが出来て本当に良かったです。これからもこの研修を続けていき、みんなで頑張っていきたいと思います。


筒井孝子先生、講師の皆様、本当にありがとうございました。


2024年4月

 
[i] 1995年にアメリカのアニータ・ブラウン氏とデイビッド・アイザックス氏が開発したカフェのようなリラックスした雰囲気の中で自由に対話するチームビルディングの手法。進め方は、①テーマについて探求する(第一ラウンド)、②アイデアを交換する(第二ラウンド)、③気付きや発見を統合する(第三ラウンド)、④発見したことを共有する(第四ラウンド)。
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