鴻池会は昭和３年（1928年）に奈良県南葛城郡掖上村（現御所市柏原）に鴻池病院を開設し、専門科ではなく、村の皆様方にあらゆる医療を提供させていただいたところから始まります。そして、秋津病院の開設を経て、現在の秋津鴻池病院として、創業以来95年にわたり、地域の皆様方の自立を支援してまいりました。

そして、急速に超高齢の患者さん利用者さんが増えて来ることを早期に捉え、昭和63年（1988年）の奈良県下初となる老人保健施設　鴻池荘の開設を皮切りに、在宅介護支援センター、訪問看護、訪問介護、訪問リハビリ、通所リハビリ、認知症高齢者グループホーム、有料老人ホームなど、平成12年（2000年）の介護保険制度開始を待たずに、あらゆる介護サービスの構築を行ってまいりました。

わたしたちは「住み慣れた地域の中で自立した生活を続けていただくことを支える」ということを目指してきました。患者さんや利用者さん本人が選択する・決めるということができれば、身体的な機能がどんなに低下しても主体的に生活し続けることができます。それが尊厳の保持（その人らしく）ということであると考えています。少しでも長く、自分のことは自分で決め、自分のことは自分で出来る生活を送っていただけるように、私たちは総力をあげて支援させていただきます。

これまで以上に常に患者さんや利用者さんの立場に立って、地域の皆様方の想いに寄り添いながら、「リハビリテーション」と「認知症」の分野における機能強化に重点を置き、多種多様な専門職によるチーム力を最大限に発揮して、この地で100年を超えて地域の皆様方の自立のお役に立ち続けられるよう、鴻池会スタッフ一丸となり、日々精進してまいります。

医療法人鴻池会 理事長
平井 政規